
いつも一歩、先を進む先輩の背中を見てきた。心からの尊敬のまなざしを注いで…。
先週のアクサレディスは、プレーオフの末に上田が優勝。2年目の米ツアーでもがき苦しみ険しい表情を浮かべていたのがウソのように、その表情には激戦の最終日でも笑顔が目立った。もちろん、スコアが良かったこともある。しかし「ゴルフを楽しむんだ」という心の内に秘めた〝意志〟が、穏やかな笑みにつながり、マイナス的な思考は排除されていたように思う。
上田は1学年上の宮里藍を「藍ちゃん」と呼ぶ。「藍さん」「藍先輩」と呼ぶ他の後輩とは違う〝表現法〟に、宮里に対する「あこがれ」の大きさがうかがえる。「藍ちゃん!!」と、応援するファンと同じような気持ちで、宮里を見ているのだろう。常々、師匠の江連忠からも「しのぶや桃子に、たくさんのスポンサーがついてくれるのも、みんな藍ちゃんのおかげなんだ」と言われている。
その宮里がエビアンマスターズで米ツアー初優勝を決めたとき「ヒャーッ」と、人一倍大きな声をあげて喜んだのが上田だった。「藍ちゃんを見て勉強になった。たとえボギーをたたいても、次のホールではすぐに忘れなきゃ。落ち着いてやらないと」。先輩から受けた大きな刺激を、日本でしっかりと生かした。
今週のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントには宮里藍が凱旋出場。プロ転向後初の日本ツアー参戦になる宮里美香もいる。今年の「女子ゴルファー日本一」を決めると言ってもいい百花繚乱の好メンバーがそろった。〝見ごろの花〟となった上田も、堂々と軽井沢へと乗り込む。
2010年
2009年
