
18年ぶりにツアーに復帰した関西オープンが20日から、兵庫・宝塚GC新コースで開催される。同GCは1926年(大15)に開場した関西の名門コース。長年、関西ジュニアの会場としても使われており、中学、もしくは高校時代を関西で過ごしたプロにとっては、青春時代の思い出の地。大阪桐蔭高出身の宮里聖志、優作兄弟、平安高出身の平塚哲二らは、普段の試合とは違う思いを抱いての参戦になる。
熱い思いは、全米プロを終えて帰国直後の石川遼も同じだ。宝塚GCは日本ゴルフツアー機構初代会長の故島田幸作氏が、ホームコースとして研修生時から練習拠点としたゴルフ場。前年優勝者として連覇を狙う石川は「島田さんの思いがつまったコース。島田さんに見守っていただきながら頑張りたい」と、並々ならぬ思いを胸に秘め、強行軍にも、真夏の暑さにも、立ち向かう覚悟だ。
2人は、不思議な縁でつながっている。プロテストを経ずともプロに転向できるようにするなど、様々なツアー改革に取り組んだ島田氏。同氏の改革が〝土壌〟となり、石川遼という天才の芽が生まれた。石川がプロ転向後のツアー初優勝を飾った昨年11月マイナビABC。病床の島田氏は家族に「遼くんが勝つで」と予言し、最終日はテレビ観戦で勇姿を見守り「なっ、言ったやろ」と言葉を残し、翌日に天国へと旅だったという。
「島田さんはいつも『体は大丈夫ですか』『まずは体調ですよ』と言ってくれた。その言葉を大事にして今も練習してます」。1月30日の同氏のお別れの会では、大粒の涙をこぼして悲しんだ石川。今週は天国の恩人の思い出の地で、力を出し尽くす。
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