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第7回 「桃子と、しのぶ」
2009年9月10日更新

男子ゴルフの話題は「遼くん」一色だ。先週のフジサンケイクラシックで今季3勝目を挙げ賞金ランク1位に立ち、世界ランクも日本人最高の47位まで順位を上げ、プレジデンツ杯の世界選抜入りも果たした。日刊スポーツ東京版の7日付1面には「白旗証言続々 遼1強」の見出しが躍った。ここまで注目が集まると、ライバルの台頭が待ち遠しくなる。23歳の池田勇太が今季2勝し奮闘しているが、もっともっと20代前半の若手が登場し、石川と切磋琢磨してほしいものだ。

その点、女子ゴルフ界は若手のライバル同士で競争し、盛り上がる構図ができている。「藍VSさくら」が、そのシンボル。そして、彼女らの1年後輩には「桃子VSしのぶ」が控える。

上田と諸見里は同じ江連忠に師事し、神戸に拠点を置いて腕を磨いてきた。アマ時代の実績は諸見里が断然上だったが、高校卒業後に江連門下生入りした上田も着実に力をつけ、07年に賞金女王のタイトルを獲得。06年に1年限りで米ツアーを撤退した諸見里に代わって、上田は08年から世界最高峰の舞台に戦いの場を移した。

今年の上田は前半米ツアーで苦しんだが、ようやく先週のカナダ女子オープンで自己最高2位と健闘。僕が「ようやく…」と声を掛けると「あっ、今『ようやく』って言いましたね~」と、いたずらっぽく笑うほど、スランプを脱して精神面の余裕も出てきた。

一方の諸見里は、上田が急成長する影で伸び悩み、元気がない時期もあった。だが、昨年、片山晋呉から教わった「自分を褒めろ。楽しめ。感謝の気持ちを常に持て」の3カ条を胸に刻み、精神力が急成長。先週のゴルフ5レディスで今季5勝目を挙げ、賞金ランク1位を快走中。「私、昔から星を見るのが好きだったので、天体望遠鏡が欲しいんです」と、明るく気分も乗っている。

桃子としのぶ。10日から開幕する第42回日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯で、予選同組で対決する。国内メジャー3勝目を狙うしのぶと、念願の初メジャータイトルを目指す桃子。韓国オープンに出場する石川遼がいない今週の国内ゴルフを、2人で盛り上げてくれそうだ。

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著者プロフィール

木村有三(きむら・ゆうぞう)
1974年12月28日、大阪市生まれ。同大ゴルフ部時代は、関西学生ゴルフ連盟競技委員長を務める。98年日刊スポーツ新聞社入社。02年プロ野球・オリックス担当。99~01年、03年から現在まではゴルフ担当。海外メジャーは、今年マスターズまで男女合わせて17大会を取材。
趣味は競馬、競輪。
≫ニッカンスポーツ・コム

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