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第15回 「先輩の威厳!?」
2009年11月4日更新


(C)2009 GolfPark

先輩と後輩の「上下関係」。個人競技のゴルフでは、あまり注目されない要素だ。部で行動する学生時代は、確かに上下の関係は存在する。だが、お互いが敵同士になるプロの世界では〝下克上〟が当たり前。そんな中、星野英正は後輩との強い結びつきを続けている。

かわいがっているのは、東北福祉大時代の1年後輩の久保超路(ひろみち)。江連忠の指導がいいと分かれば久保も門下生に引き込み、星野が住む兵庫・西宮市内の高級マンションも格安(3万円らしい)で紹介し、隣りの棟に住ませている。

ここからが、おもしろい。そのマンション、広さが150平方メートル(約45坪)で5LDK。独身の1人暮らしには広すぎる。星野は知人の大家に頼み、壁を取り除いて3LDKにして暮らしているそうだが、部屋を持てあましている後輩には一計を案じた。「お前の部屋のリビングを改造して、ジムにしよう ! 」。家賃20万円は超えるであろう高級マンションを格安で借りている久保が、先輩の発案を断れるはずもない。今では、腹筋&背筋&胸筋&足腰を1台で鍛えられるマシーンを置き、バランスボールやトレーニング用のチューブがそろう、プライベートジムに様変わり。毎週月曜日は東京のジムに行って筋トレしていた星野だが、隣りの後輩の部屋で競い合いながら体を強くすることができ、移動時間のロスもなくなった。

星野は筋トレの他にも「いい菌が入った」ヨーグルトを食べ、「アレルギーにいい」フルーツを好み、体にいいお茶を嗜むなど、食生活も改善し弱かった体質を強化。体重は4キロ増えて74キロに。今年に入ってズボンのサイズを3回修正、去年のサイズではウエストが入らないほど、体は大きくなった。

体力アップの甲斐あって、どの選手も疲労がたまるツアー終盤戦で調子も上昇。10月の日本オープン前週まで1度もトップ10入りはなかったが、同オープンからの3試合で2度10位内に入っている。残り5試合となった男子ツアーで、狙うは今季初優勝。かわいい後輩に、早く先輩の威厳を示したい。

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著者プロフィール

木村有三(きむら・ゆうぞう)
1974年12月28日、大阪市生まれ。同大ゴルフ部時代は、関西学生ゴルフ連盟競技委員長を務める。98年日刊スポーツ新聞社入社。02年プロ野球・オリックス担当。99~01年、03年から現在まではゴルフ担当。海外メジャーは、今年マスターズまで男女合わせて17大会を取材。
趣味は競馬、競輪。
≫ニッカンスポーツ・コム

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