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第18回 「最終決戦」
2009年11月26日更新

今季の女子ツアーが、いよいよ最終戦を迎えた。決戦の舞台は宮崎、LPGAツアー選手権リコー杯。賞金女王の可能性があるのはランク1位諸見里と2位横峯、3位有村の3人。誰が勝っても「初戴冠」になる。8月から女王レースをリードする諸見里が逃げ切るのか、それとも横峯や有村の逆転劇があるのか…。予想がつかない激しいバトルになりそうだ。

3人は学年こそ1つずつ違うが、ジュニア時代から腕を競い合ってきた。気心知れる者同士だ。最も年下の22歳有村は「みなさんが思ってるほど、バチバチでもないですよ」と、熱戦をあおろうとする報道陣を笑顔で交わしたが、実際はそうでもなさそう。プロアマ戦の前夜祭では「3人とも微妙な空気でしたよ。女王の話題には触れようとしない感じで」(上田桃子)という声もあり、やはり栄冠を争う当該者にとっては、気が休まらない4日間になる。

そんな中、最も重圧が少ないのは、有村と見る。1位諸見里との差は9月に最大4663万円差まで開いた。絶望的と思えた差を徐々につめ、見事に先週大王製紙エリエールにも優勝。その差は現在約1700万円。今週は優勝しても諸見里が5位以下&横峯が3位以下に沈まなければ、女王になれないだけに、雑念を捨て〝優勝〟だけにターゲットを絞れる。

今週は熊本から家族も集結する。コンドミニアムを借りて、母由紀子さん手作りの料理も味わえる。大好きな「馬刺し」も、すでに熊本の業者に発注済み。「母が会場に来るのは(優勝した8月の)NEC軽井沢以来です。昼ごはんも作ってくれるし、ありがたい。外食やコンビニのおにぎりには、飽きていたので」と笑った。

「自分のプレーをしようって、みんな思っているはず。(横峯や諸見里の)先輩が頑張っていたから、私もついて行かないとって思えた。女王どうこうより、この試合で優勝したい。勝てば来年の全英女子オープンにもいけるので、優勝だけに集中していきたい」。初の海外メジャーだった今年の全英女子では初日85の大たたきが響き予選落ち。その屈辱も、日本の後半戦ではバネにしてきた。勝って、女王になって、来年の全英で雪辱へ。平瀬、不動、上田、古閑に続く熊本出身者として5人目の賞金女王へ、有村は最後の力を振り絞る。

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著者プロフィール

木村有三(きむら・ゆうぞう)
1974年12月28日、大阪市生まれ。同大ゴルフ部時代は、関西学生ゴルフ連盟競技委員長を務める。98年日刊スポーツ新聞社入社。02年プロ野球・オリックス担当。99~01年、03年から現在まではゴルフ担当。海外メジャーは、今年マスターズまで男女合わせて17大会を取材。
趣味は競馬、競輪。
≫ニッカンスポーツ・コム

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