
ゴルフの格言で、すぐに思い浮かぶのは「ドライバー・イズ・ショー、パット・イズ・マネー」だ。ドライバーの飛距離はファンを魅了し、パットの巧みさは賞金額を左右する…。今年の男女の賞金王、石川遼と横峯さくらは、ともに豪快なドライバーショットが魅力の選手。だが、2人とも賞金に直結するパットの練習にも、緻密に取り組んでいた。
まずは、石川。18歳の天才は、いろんなユニーク練習法を編み出しているが、その中で最も注目したひとつを紹介しよう。それは、ボールがギリギリで1球通る間隔に2本のティーを立て、約50センチ先からそのわずかな間を通す練習だ。やってみれば、分かるが2本のティーの間を通すのは、50センチの距離でもなかなか難しい。しかも石川は、ティーの間を通して、5メートルほど後方のカップに真ん中から沈める練習もしていた。つまり、これは単純なショートパットの練習ではなく、フェースを狙った方向にセットし、なおかつストローク中のフェース面のブレもチェックする練習法なのだ。「ロングパットでも、まず出だしが肝心。出だしで狙ったところに打てないと、ラインに乗ってくれないから」と石川。平均パット1位で賞金王に輝いた男の言葉だけに、重みがある。
方法は違うが、横峯も石川と同じように「狙った方向にパターフェースをセットし、正確にストロークする」ことを重視してきた。下敷きのような30センチ四方のプラスチック板に「十」と書き込み、交わる点にボールを置き、線上を通るようにストロークする地道な練習を繰り返してきた。元プロゴルファーでキャディーのジョン・ベネット氏にも、フェースがどこを向いているかを毎日確認してもらい日々修正に努めた。その結果、平均パット数は昨年より0.3ほど向上し、1.7768(3位)に。最終戦の最終日18番で2メートルのパーパットを、きっちり沈めて賞金女王を引き寄せたのも、こうした努力の賜物だった。
ショット練習する時間がないサラリーマンも、この2人の練習法なら工夫次第で家でもできるはず。スコアアップを目指す人は、取り組んでみたらいかが?
2010年
2009年
