ゴルフパークと日刊スポーツ木村有三がお届けするゴルフツアーコラム キム兄のOH!MYゴルフ
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第23回 「シンプル」
2010年1月14日更新

プロゴルファーには、無論いろんなタイプがいる。例えば、ひとつの質問に対して、聞かれたことをきっちり返す選手もいれば、聞かれたことを返すうちに話が発展し、質問の領域を超えた内容の返答までしてくれる選手もいる。僕たち記者にとっては、少しでも長く話をしてくれた方が、記事にできる〝ヒント〟が増えるわけで、ありがたい。簡単に言えば「おしゃべり」なプロというわけだが、そんな選手の代表が男子では石川遼、女子では上田桃子だ。

遼くんの優等生的な受け答えは周知の事実だと思うが、桃子ちゃんのインタビューもおもしろい。そんな彼女が、今年のテーマに掲げているのが「考えすぎるのをやめる」ということ。ゴルフは、1ラウンド4時間以上と長いプレー中、実際に球を打つ時間は2分弱。その他の時間は歩いたり、他人のプレーを見たりするわけで、自然と考える時間も長くなるものだ。ラウンド中に考えたことがうまくいかないと、その後の練習でも考え、悩んでしまう。コーチが四六時中そばにいれば、悩みも解消できるかもしれないが、米ツアーが主戦場の彼女はそうもいかない。プレー中だけでなく、その前後も、つまり1日中ゴルフのことを考えていれば、さすがに息詰まってくる。

「私はドキドキ、ワクワクするようなスリルが大好き。そういうドキドキを求めてゴルフをやっているのに、今までは考え過ぎていた。アメリカで絶対勝つという気持ちだけは忘れず、シンプルにいきたい」。

戦う前から考えすぎて悩むのではなく、目の前の1打に集中して、負けても勝っても〝勝負〟を楽しむ。そんな心境で上田桃子が今季米ツアーを戦うことができれば、念願の海外勝利を手にするチャンスは増えるはず。僕も、楽しい彼女の優勝インタビューを早く聞きたい。

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著者プロフィール

木村有三(きむら・ゆうぞう)
1974年12月28日、大阪市生まれ。同大ゴルフ部時代は、関西学生ゴルフ連盟競技委員長を務める。98年日刊スポーツ新聞社入社。02年プロ野球・オリックス担当。99~01年、03年から現在まではゴルフ担当。海外メジャーは、今年マスターズまで男女合わせて17大会を取材。
趣味は競馬、競輪。
≫ニッカンスポーツ・コム

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