石川遼が、今年最初のチャレンジを終えた。早々と1月の米ツアー2試合に参戦。ソニーオープン・イン・ハワイでは予選落ちに終わったが、ファーマーズ・インシュランスオープンでは初日から3日間続けて60台をマークし、最終日こそスコアを伸ばせなかったが13位に入った。
僕は2試合とも、日本でテレビ観戦しただけなので偉そうなことは言えないが「今年の石川は期待できそうだ」というデータを紹介したい。
まず、ひとつ目はパーオン率が上昇したこと。昨年の米ツアーでは55・77%(187位)、コースが易しい日本ツアーでも62・28%(48位)と低い数字だったが、1月の米2試合では66・67%を記録。その数字自体は米ツアーで部門別100位内にも入れない数字ではあるが、少しでも上がってきた点に光明がある。アイアンの精度が上がってきたと言えるし、それは米国の芝や米ツアーの難設定に慣れてきたとも言えるからだ。
アイアンの精度という点では、パー3の平均スコアにも注目したい。昨年の米ツアーでは、通算23オーバー(101位)、日本でも通算23オーバー(40位)と苦しんだ。だが、今年の2試合では、パー3の通算スコアをイーブンパーに抑えた。その数字が示しているのは、アイアンの上達だけではなく、風を読む力やグリーン周りの難度の把握など、総合的な状況判断も伴ってきた―ということだろう。
もっとも、課題もある。ファーマーズ・インシュランスオープン最終日、石川は最終組の4組前で回った。グリーンも荒れ始める時間帯だし、最終日だけあってピン位置も厳しい。その中で、ショートパットを打ちきれない場面があった。距離感を合わせるタッチには非凡な石川だが、短い距離のパットが弱くなるときがある。荒れたグリーンでは芯で打つと同時に、少し強めに打つことも求められる。日本人選手で言えば、藤田寛之や谷口徹のように微妙な距離を「パチン」と打てれば、入る確率も高まるはずだが…。
収穫や課題をすべてマスターズにつなげたいという気力が、石川には他の誰よりもある。「マスターズに出ることが目標じゃなく、マスターズで優勝争いすることが目標」。その高い心意気がある限り、1度や2度の失敗で気持ちは萎えることもない。実りの”春”へ向けて、いまはまだ助走期間。マスターズ出場条件の「3月末時点の世界ランク50位内」に縛られることなく、2月の米ツアーでも彼らしい思い切りのいいゴルフを見せてほしい。
2012年
2011年
2010年
2009年

■選手別登場回一覧(五十音順)
あ行
有村智恵(第18回)、
石川遼(第71回、第69回、第63回、第62回、第55回、第53回、第48回、第46回、第45回、第42回、第36回、第32回、第29回、第25回、第21回、第19回、第17回、第11回、第9回、第5回、第4回)、
池田勇太(第70回、第63回、第46回、第26回、第17回)、
伊藤誠道(第6回)、今井克宗(第24回)、今田竜二(第54回)、
上田桃子(第28回、第23回、第7回、第3回)、上平栄道(第65回)、
尾崎将司(第43回)
か行
柏原明日架(第60回)、片山晋呉(第12回)、河井博大(第58回)、
木戸愛(第57回)、金庚泰(第46回)、小泉洋人(第52回)、
古閑美保(第66回、第16回)、近藤共弘(第56回)
た行
タイガー・ウッズ(第72回、第39回)、高山忠洋(第61回)、
竹村真琴(第50回、第8回)、田中秀道(第14回)、谷口徹(第34回)
な行
中園美香(第41回)
は行
深堀圭一郎(第30回)、藤田寛之(第64回、第35回、第31回)、
不動裕理(第33回)、星野英正(第15回)
ま行
松山英樹(第68回、丸山茂樹(第67回、第20回)、
丸山大輔(第10回)、
宮里藍(第47回、第38回、第27回、第2回、第1回)、
諸見里しのぶ(第49回、第22回、第7回)
ら行
リッキー・ファウラー(第25回)、ロリー・マキロイ(第59回)
その他
2009年日本オープンゴルフ選手権競技(第13回)