5アンダー2位スタートで最終日を迎えた藤田幸希(ふじた・さいき)は、2つスコアを伸ばして通算7アンダーでフィニッシュ。韓国の強豪、アン・ソンジュを1打差に抑えて、見事今季初勝利を決め、昨年の日本女子プロゴルフ選手権以来の、ツアー通算5勝目をものにした。「今季ずっと優勝争いをしてきて、悔しい思いをしてきましたので、とても嬉しいです!」と藤田は語っている。
15番ホールのバーディで勝機を引き寄せた藤田幸希
5アンダー2位タイスタートから、2連続バーディという最高の滑り出しを見せた藤田幸希。5バーディ3ボギーという内容で通算7アンダーに到達し、勝利を決めた。終盤は、アン・ソンジュとの白熱した優勝争いとなったが、15番ホールで7mのバーディを沈めて、勝機を大きく引き寄せた。
「これまでの優勝争いでは、冷静にプレーしようと思っていたことが、裏目に出ていたので、今日は勝ちたい気持ちを前面に出してプレーに臨みました。それが、良い結果につながりましたね。あまり冷静にしようと思っていると、気持ちでパットを入れることができなくなってしまうし、そういう意味でも、良いプレーができたと思います」と藤田は振り返る。
「優勝を意識して初めて勝てた」
「15番ホールのバーディは、下りのスライスラインで難しいパットでしたが、絶対に入れてやると思って臨みました。これで、通算5勝目になりますが、自分から優勝してやろうと意識して、勝てたのは今回が初めてのことですね」と藤田は語っている。
他、2週連続の大会2連覇に期待のかかったアン・ソンジュは6アンダー単独2位。「今日は風が強い中で、良いスコアで回れたことに満足しています。最後の最後まで、最善を尽くすことができたし、スッキリした気持ちで終わることができました」とアン・ソンジュは語っている。5アンダー3位タイには藤本麻子、井芹美保子、タミー・ダーディンの3名という結果に終わった。