結局、タイガーは眠ったままなのだろうか? チャージが期待された3日目だったが、2つしかスコアを伸ばせず、逆にトップと8打差と離されてしまった。
クラークの最終ホールイーグルで並ばれた横尾だったが、最終ホールで奥からのアプローチをきっちり寄せて1打差を守った。
静寂が歓声ではなくため息に変わった18番グリーン
昨日のインタビューで「ゴルフは良くなってきているので、まだ、チャンスはある」と言っていたタイガーだったが、今日も不完全燃焼で終わってしまった。昨日、イーグルを奪った4番はパー、やっとバーディがきたのは7番、続いて8番とチャージを期待してギャラリーがさらに集まった10番、2オンしながらも60cmを外してボギー、11番で取り返すも、13番のティーショットを木の後に打ち込んで出すだけのボギー。しかし、18番2オンを狙った214ヤード6アイアンで放ったボールは見事に2オンに成功4mにつける。これを入れれば6アンダー、まだチャンスをつなぐかと思われたが、上からの難しいパットがカップに嫌われバーディ。5アンダーの10位タイで最終日を迎えることになった。
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ダレン クラーク
GOLFPARK 2002
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リードは4打差から1打差へ
横尾・ローズ・ゾーモウの最終組は、まず、モウがボギー、ボギー、ダボのスタートで脱落、ローズが前半で3つ伸ばし横尾と1打差。一方の横尾は、風を気にしすぎてパーを拾いまくり10番まで全部パー。
ラス前のクラークが、5番で154ヤードを7アイアンで直接カップインイーグル、7番のパー5も取り、4つスコアを伸ばして迎えた18番。ドライバー・クリークで235ヤードと打ったセカンドはピン奥に5m。それをきっちり読み切って今日二つ目のイーグル、12アンダーでこの時点でトップに並んだ。
後半になって横尾は11番で3パット。しかし、これで吹っ切れたそうで、12・14番、そして18番。右ラフから237ヤードをクリークで2オンを狙う、フォローの風にのったボールはグリーンの左奥へ、そこから難しい20mを1mほどに寄せてバーディ、クラークに一打差をつけた。「追いかけてくる選手は、実力者ばかりだから、自分が伸ばさないと優勝はないね、64で20アンダーなら間違いないだろうけど。」と優勝に向けて意欲をみせた。
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タイガー ウッズ
GOLFPARK 2002
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ゾー・モウも出だしのつまづきを最後の4連続バーディで取り返して10アンダーの3位。ガルシアも17番で先輩のセベを思い出させるような林からのチップインで盛り返し9アンダーの4位。
そして、ディフェンディングのデュバルは、「今日はフェアウェイキープが10回できたので、この調子で明日もできればチャンスは充分にある。」と横尾には手強い相手がまた一人増えた。
僅差の中にひしめく選手達。優勝するには、ビッグスコアが必要かも知れない。
ギャラリー数10,185人。天候、晴れ気温18.0℃、東北東の風4.6m。