いよいよ国内賞金最高額をかけた30回目の戦いが始まった。デュバル、ガルシア、ビヨン等のスター軍団とワールドカップ帰りの田中秀道、アメリカQスクール帰りの横尾要、久保谷健一等、総勢84名が集まった。しかし、初日は思わぬ波乱の一日となった。
コースと相性の良いガルシア、初日トップ
過去2回とも2位という、優勝まであと一歩のガルシアが初日、最高のスタートを切った。「このコースは、ショットを曲げるとスコアにならないけど、今は自信を持ってプレー出来ているので、ドライバーにも不安がない。」と言い切るほど余裕のコメント。
99年にはビヨンにプレーオフで敗れ、昨年は横尾に届かなかったが、今年は三度目の正直、優勝に一番近い男と言えるかも知れない。
2001年のチャンピオン、デュバルは?
一昨年の今大会で優勝して以来、怪我に悩まされ辛いゴルフを続けているデュバル。練習ラウンドから顔をしかめる姿が見られたが、初日に悪夢が来てしまった。
スタートホール10番からいきなりティショットを林に曲げるトラブルでダブルボギースタート。12番でも7を叩く始末で結局、7ホールで+8という信じられないスコアを残して16番で棄権した。
「棄権の原因は、左肩の痛み。痛みは練習のしすぎで1週間程度から始まった。数年前から腰、腱、筋にも痛みが生じている、とにかく今は完治させることだ。」というコメントを残してコースを後にした。早く怪我を治して、あの素晴らしいショットを見てみたいと思うのは私だけではあるまい。
ガルシアと共にトップに立ったのは、「飛ばしや」 ハンク・キーニーと菊池純。特にキーニーは、4番では328ヤードというティショットを放ち、全選手中トップの飛距離を記録している。
ワールドカップで優勝したトレバー・イメルマンは-2の19位タイ。アメリカ→ゴルフ東西対抗(沖縄)→ワールドカップ→宮崎という強行日程で出場した田中秀道はイーブンパー33位タイ。
アメリカQスクール第二次予選を月曜日まで戦って帰国した二人。通過出来なかったディフェンディング・チャンピオンの横尾要は+3で61位タイ、一方、8位タイで予選を通過した久保谷健一は-4で4位タイと明暗が分かれた。
尚、スタート前に30回連続出場を果たした尾崎将司選手に主催者からウォーターフォード社製クリスタルトロフィーが贈られた。おめでとうございます。
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