つけ入る隙は皆無。2位に5打差をつけて、19アンダー単独首位スタートだった今井克宗は、最終日も3日目同様に、5つスコアを伸ばして、通算24アンダーでツアー初勝利をモノにした。2位にの片山晋呉、B・ジョーンズに7打差を付ける圧勝だった。
「もう一杯飲んじゃいました!」と今井
グリーンサイドインタビューでは、すでに「もう一杯飲んじゃいました」と、まさに初勝利の“美酒に酔う”今井克宗。初日に7アンダーをマークして、単独首位に立ってから、正直なところ、いつ崩れてしまうのかという不安もあった。だが、最後まで乱れることなく、初勝利に猛進して見せた。
今井は、前半3バーディ、後半4バーディ1ボギー。今週は、このボギーを含めて、わずか2つのボギーだった。そして、最終ホールでは、ウィニングパットをバーディで決めた。
産んでもらって良かった!
「僕の人生でこんな素晴らしい瞬間がくるなんて、思っても見ませんでした。今まで、ずっと人に迷惑をかけてきて、生まれてこなければ良かったと思うこともあったけど、今は、本当に産んでもらって良かった。舞台となったこの鹿児島は、僕の千葉の家からは遠いけど、初勝利を決めた一生の思い出の地ですよ」と興奮して語る今井。
最終ホールのセカンドショットは、優勝がどっかに飛んでいってしまうんじゃないかと思っていたという今井。ウィニングパットでもこうキャディに確認したという。「どのくらい打っても大丈夫かと聞いたら、7、8回と答えたので、あとは感覚を信じて打ったら入りました。1mくらいのバーディパットでした」
初日のビッグスコアが大きかった
初日は、1イーグル5バーディという内容で、皆が伸びていないところでビッグスコアを出したことが、勝因だと語る今井。しかし、その後も粘るところでは、しっかりと粘りつつ、着実にスコアを伸ばしてきたことの一つ一つが、この嬉しい初Vに繋がったといえる。
今井は、プロテストに4回トライして落ちている。99年のプロテストで落ちたが、QTで通ったからこそ今の自分があると振り返る。「夜の便で、東京に戻り、これから肝臓が潰れるくらいにドカーンと飲みます!」と今井。久々に、清々しい初勝利を見せてくれた。
他、16アンダー4位タイには、田島創志、中嶋常幸など3名。この中嶋は、今日の朝、プレッシャーで溜息をついていた今井に、「こういう重圧を感じたくないなら、プロを辞めた方がいい」と言い、今井を発奮させている。