首位に1打差の、7アンダー単独2位スタートとなった韓国のアン・ソンジュは、この最終日、3つスコアを伸ばして唯一の2桁アンダーに到達。2010年賞金女王の実力を見せつけ、メジャーの大舞台で今季初勝利を決めた。「朝からとても緊張していたんですが、優勝を意識しないように努めていたら、自分のペースを取り戻すことができました。初めてのメジャータイトルなので、とても嬉しいです！」とアン・ソンジュは語っている。7アンダー2位タイに佐伯三貴、台湾のテレサ・ルーという結果に終わった。

終盤に猛攻を見せたアン・ソンジュ

　1番、3番ホールでバーディを奪い、終盤は14番ホール以降、3つのバーディを奪う猛攻を見せ、5バーディ2ボギーという内容で最終日を終えたアン・ソンジュ。通算10アンダーに到達し、2位に3打差をつける快勝で、嬉しいメジャー初制覇を果たした。

「公式戦ということは意識していたし、ここで優勝することがどれほど光栄なことかも知っているので、とても緊張しましたね。前半に、少し崩れそうになりましたが、自分を奮い立たせて取り戻すことができ、それが優勝に結びついて嬉しいです！」とアン・ソンジュは語る。

「今季は2年目のプレッシャーを感じていた」

「昨年、賞金女王になって、今シーズンは2年目のプレッシャーを感じていたんです。開幕戦からずっと緊張していたので、毎試合が初日のつもりで臨んでいました。でも、やはり今日はそんな風に気持ちを切り替えられなかったですね。そんな中でも、最高の結果を出すことができて自信になります」とアン・ソンジュは語っている。今季は、この勝利で不動裕理を抜いて賞金ランキング首位に浮上。昨年以上の活躍に大きな期待がかかる。

　他、6アンダー4位タイには、単独首位スタートだった上田桃子と横峯さくら。「セカンドショットからのミスが多くて、距離をスイング中にコントロールしてしまうなど、思い切ったゴルフができませんでした」と上田は振り返る。