タフな大洗ゴルフ倶楽部で、アンダーパーフィニッシュはわずか3名となった混戦の最終日。2位に1打差の通算2アンダーで栄冠を勝ち取ったのは、5位スタートの平塚哲二だった。「まず、嬉しいのはこの大洗で勝てたことですね。18番ホールで優勝を決定付けたバーディは、簡単なラインじゃなかったけど、3パットしてもいいから、思い切っていくしかないと考えてました」と平塚は語っている。
5バーディ1ボギーの猛攻で大逆転!
前半3バーディ、後半は2バーディ1ボギーという内容で、5位スタートから1打差で勝利を決めた平塚哲二。特に、最終ホールのバーディパットが勝利の決め手となった。
「最終ホールのバーディを狙わず、2位でまぁいいかとも考えたけど、バーディーを決めて、ギャラリーの笑顔も見たかった。あのときは、藤田プロが2アンダーになっていたし、追いつけるのはこのホールしかないですから、もう思い切って行きました。打ってから、『アッ、ちょっと強すぎた!』と思ったくらいでしたから、もし入ってなかったら、3パットは確実だったでしょうね。でもその後で、藤田プロがトリプルボギーだと聞いたので、それじゃ、俺が優勝しちゃったの??という感じでした」と平塚は振り返る。
「ハニカミ王子に負けて悔しかった」
先週は、15歳の高校1年生、石川遼君がプロ選手を尻目に、世界最年少優勝を決めて、平塚の心に火がついた。「この前は、負けてすごく悔しかった。プロとして負けてられませんからね。彼が生まれる前から、こっちはゴルフをしてるんですから。今週はやるしかないと発奮しました」と平塚は語る。
翌月曜日は、36ホールの全米オープン予選に出場するが、「この勢いに乗って全米オープン予選も頑張りたいですね。そして、2勝目も早めに取って、できたら3勝目といきたいところです」と語る平塚。ハニカミ王子の活躍によって、おじさんパワーに火がついた勝利。この勢いをシーズンを通じて持続させたいところだ。
他、1アンダー2位タイには、広田悟と宮里聖志。イーブンパー単独4位に丸山大輔。1オーバー5位タイには、首位スタートだった谷口徹や、藤田寛之など4名。石川遼君の先輩で、杉並学院高校3年生の薗田峻輔君は、11オーバー36位タイに終わった。