インターナショナルツアー第一戦。
第35回三井住友VISA太平洋マスターズの初日は、全体的に好スコアで推移する展開となった。
アダム・スコット、賞金ランク1位の谷口 徹、髙橋竜彦、小田孔明、ブレンダン・ジョーンズの5人が5アンダーで首位に立った。
注目の石川遼は攻めのゴルフを展開し、3番ホールでイーグルをとるなど、一時は首位と1打差4位タイまで浮上。結果、2打差9位タイと好位置で初日を終えた。

混戦模様の初日！「ホワイトタイガー」アダム・スコットが首位に並ぶ！

10番ティに立てば、雲が晴れれば控えめに雪化粧した美しき霊峰・富士山が、真正面からプレーヤーを威圧し、コースの雰囲気を「凜」としたものにする。
日本一と言われるグリーンはアンジュレーションがきついうえ、平均13と1/2フィートという超高速・・・。
来日した招待選手達は、口を揃えて「素晴らしいコンディション」であると語り、そしてコースの景観を「美しい」と評してきた。
そんな環境の中で結果を出したのが「ホワイトタイガー」ことアダム・スコットと現在賞金ランク1位である谷口徹、髙橋竜彦、ブレンダン・ジョーンズ、小田孔明ら4人の国内ツアー選手だった。

アダム・スコットは、最初感じがつかめず出だしの10番でボギーを叩いたが、次の11番でバーディを取って感じを掴み16番でバーディ、18番ではイーグルとしスコアを伸ばすと後半の9ホールでは2バーディノーボギーで首位に並んだ。
「ピン手前を攻め、積極的にバーディを狙っていった。」と語ったように、やはり御殿場コースは「攻めるゴルフ」を歓迎するようだ。

谷口 徹 (c)GolfPark 2007

また、谷口もアイアンに抜群のキレを見せ、グリーンを一度も外すことなく、バーディを量産。6バーディ1ボギーでスコットに食らい付いた。
賞金ランク2位の片山晋呉は、出だしの10番で2ndショットを直接カップインしてイーグルをとったものの、その後が続かずノーバーディ3ボギーとスコアを崩し1オーバー48位タイと振るわなかった。
谷口としては、賞金王へ向けて少しでもアドバンテージを稼ぎたいだけに、最高の滑り出しと言って良いだろう。

しかし、現状はほとんど差がない混戦状態。ハードなセッティングのコース攻略には定評のある髙橋竜彦とブレンダン・ジョーンズも首位に並んでいるほか、最近調子を上げている小田孔明も、1打差の平塚哲二など、明日もスコアを伸ばしてくる可能性が高い。

明日は今日以上に白熱した戦いとなりそうだ。

大健闘！スーパーアマチュア石川遼が首位と2打差の好スタート！

やはり、石川遼はただ者ではない。
この難コースを攻め続け、1イーグル4バーディ3ボギーの3アンダーとし首位と2打差の9位タイにつけた。
10番スタートの石川は、まず11番と13番でバーディをとり、流れをひきこんだ。
しかし17番でボギーとし、18番でも2ndショットをグリーン手前のウォーターハザードの右につけてしまう。
3rdショットはグリーンオンせず無情にもグリーン手前の斜面を転がって水の中へ・・・。
万事休すかと思った中、片足だけ裸足になった石川は足を池に浸し、そこからカップをなめるかのようなウォーターショットで見事にパーを拾った。
圧巻は3番。ピン手前25ヤードにつけた石川は3rdショット58度のエッジを使い直接ねじ込みイーグルとした。
一方で「グリーンはかなり速いですから、おびえて打つようなことも・・・。」とタッチをあわすだけで精一杯とはいうパッティングには課題を残しているようだ。

予選を無事に通過できるのか？
さらにスコアを伸ばしてくるのか？
明日も石川遼から目が離せない！

明日のスタートは今日と同じ8:30から。
ゲートオープンは7:00となている。

＜公式発表＞
ギャラリー：3,071人
天候：晴れ
気温：17.7℃
風向：南
風速：4.5m/s

棄権：神山 隆志　10番ホール終了後（1ホール消化後）、体調不良のため。
棄権：白 佳和　　1R終了後、背筋痛のため

石川 遼 (c)GolfPark 2007