因果関係はあるのか？5位タイまでの中にオーストラリア出身の選手が4人ランクしている展開となった。
昨日2位だったブレンダン・ジョーンズが、雨で急激に気温が下がった御殿場をものともせず69ストローク12アンダーと好調を維持し首位に立ち、追いかけるようにアダム・スコットもスコアを2つ伸ばし10アンダーで2位をキープした。
また、同じオーストラリア出身のスティーブン・コンランが8アンダーで4位、クリス・キャンベルも7アンダー5位タイにランクアップした。
昨日首位だった谷口はスコアを2つ落とし9アンダー3位。石川遼もスコアを一つ落とし2アンダーで36位タイとなった。

「攻める気持ち」でブレンダン・ジョーンズが首位に。

「凄い良いラウンドだったよ！」
共同会見の冒頭で語ったジョーンズ。
「バーディチャンスにつけたとき、最初は攻める気持ちでパッティングしていたんですけど、いつのまにか2パットで良いという守りに入った・・・というか、大事に行くようになっていた。そのことに途中で気づいて15番ホールでチャンスには攻めていく方向に転換したよ。」
雨で急激に気温が下がり、風も吹いて体感気温も下がり調子を崩す選手が続出する中、彼のゴルフはタフで、かつ明るいものだった。
同じオーストラリア出身のアダム・スコットとの会話を楽しみ、目の前で繰り広げられる、世界6位とJGTOツアー最高の選手達のプレーを見ながらの３ｒｄラウンドは、「最高に楽しいラウンドだった」と共同会見でそう感想を述べていた。
実際に彼はラウンド中にスマイルを浮かべ、辛そうな谷口とは対照的に楽しそうにラウンドしていた。
もちろん勝負には貪欲で、アダム・スコットを敵に回しても負ける気はさらさらない。
やはり「攻める気持ち」で御殿場に挑み、結果を出したのだ。

そんな彼を支えるのは、7月に生まれたばかりの息子かもしれない。昨日の会見で、先週息子と遊んでリラックスしてきたという彼は、息子の話となるとさらに表情をゆるめる。

明日も最終組で今日と同じ顔合わせとなる。
彼の「最高に楽しいラウンド」はまだまだ続くのだ！
7月に生まれた我が子のために、アダム・スコットと谷口徹の追撃をかわし、勝利を得ることが出来るのか？

アダム　スコット (c)GolfPark 2007

「全体的に調子が悪い」状態でも2位のスコット！世界ランク6位は伊達ではない！！

悪天候と寒さのために調子を崩し、自身曰く「全体的に良くないラウンド」となってしまったアダム・スコット。
とくにパットの不調は深刻で、「初日、2日目と比べると少しずつ読みがずれていた」と彼自身、なぜずれたのか原因が分かっていないようだ。

修正するには時間が少ないが・・・。
昨日のような天候となりコンディションが回復すると、「世界ランク6位」という実力が遺憾なく発揮されるかもしれない。

昨日トップの谷口は3位へ。今日は元気な豪州人に白旗。

「二人とも元気だよね（笑）」
谷口はぐったりとした表情でこの言葉を口にした。
寒さに調子を崩し飛距離も落ちていく谷口を尻目に、同じ組のジョーンズとスコットは飛距離もほとんど落とさず、「ビシビシ振れている。若いというのもあるけど、凄いポテンシャル」と苦笑いを浮かべた。
しかし、自分のゴルフに自信をなくしているわけではない。
「パッティングの調子は悪くない。自分らしいゴルフをやっていけば昨日みたいな66というスコアは出ると思う」と逆転優勝を狙う。

5位タイには谷口拓也、鈴木亨がランクイン。
賞金ランク2位の片山晋呉も谷口徹とは3打差、6アンダー8位タイで逆転を狙える位置につけている。
同じく8位タイには小田孔明、丸山大輔、河井博大がつける。

＜公式発表＞
ギャラリー：4,744人
天候：曇り
気温：11.5℃
風向：北北東
風速：4.0m/s

ブレンダン・ジョーンズ＆アダム・スコット (c)GolfPark 2007