初日からの首位を守ったのはI・ポールター。そこにディフェンディング・チャンピオンのP・ハリントンがIN31の追撃を見せ、首位タイに並んだ。一打差で追いかける3位タイグループには片山晋呉ら3名がつける。各選手が我慢のゴルフを続けるなか、少ないチャンスを確実にものにした選手が上位へ浮上してきている。

あわやアルバトロス！

P・ハリントンの18番セカンドショットは、残り247ヤード地点からの5W。「木があって少し気になったけど、そこを避けるように打った」という1打は、カップまでわずか30センチのスーパーショット。あわやアルバトロスという一打に、最終ホールに陣取った多くのギャラリーが一斉に沸き立った。このホールでイーグルを奪って首位に並んだハリントンは７週連続での試合出場で疲れがたまっているにもかかわらず、「V争いに絡むゴルフをするために、アドレナリンを出してプレーしたい。」と意気込みは充分。ようやく目を覚ました王者が今年もフェニックスを引っ張る。

片山　晋呉 (c)GolfPark 2007

日本人も負けてはない！

1打差でトップを追走する片山晋呉は、11番でティーショットを林に入れるも、木の間を通す見事なリカバリー。ダブルボギーも覚悟した一打だっただけに、ホールアウト後「あれが今日の流れをつくってくれた」と振り返り安堵の表情を浮かべた。「このまま終わったんじゃ面白くないでしょう！」という言葉に日本人プレーヤーとしての意地をにじませた片山。この日も一時は首位に立つスコアをマークしただけに、決勝ラウンドも粘り強いゴルフを展開して最後は大きく笑いたいところだ。

石川遼、2週連続の予選突破！

初日から2つスコアを伸ばし、アマチュアとしてプロの大会で2週連続の予選突破を果たした石川遼。得意のドライバーやパターの調子も日に日に良くなりつつあり、明日以降も多くのギャラリーの注目を集めそうだ。

ところで今日の石川遼はI・ポールターからもらった衣装を着てラウンドした。「本当に格好いい！」と感動した気持ちを素直し、普段はクールなコメントに隠れている普通の16歳の少年の顔を垣間見せた。

フェニックスの盛り上がりもこれからが本番。今年はどんなドラマを見せてくれるのか。混戦必死の展開から目が離せない。

なお明日のスタートは9:30から。
ゲートオープンは7:00となっている。

＜公式発表＞
ギャラリー：3,785人
天候：晴れ
気温：20.4℃
風向：西
風速：5.0m/s

石川 遼 (c)GolfPark 2007