同じ東北福祉大学の1年先輩にあたる岩田寛と、ともに初勝利をかけたプレーオフに挑んだ藤島豊和が、念願の初勝利を決めた。プロ5年目となる藤島は、「調子が悪いときも周囲の人の支えがあった。優勝できて本当に感謝したい」と藤島は語っている。
大混戦を制しての嬉しい初勝利
ツアー25勝で永久シード獲得のかかった片山晋呉、そして岩田寛、藤島豊和など、終盤に首位タイが4名並ぶ大混戦となった最終日。混戦を制したのは、初日2日目ともに単独首位をキープしてきた藤島だった。この最終日は、5バーディ2ボギーという内容で、通算13アンダーでフィニッシュ。先にホールアウトした先輩の岩田寛とともに、プレーオフに進み、ボギーとした岩田に対して、パーセーブで勝利を決めた。
「混戦だったので、優勝できるとは確信できませんでしたが、強い気持ちを持って、プレーを重ねようと臨みました。北京オリンピックを見て、水泳の北島選手のような、強い気持ちを持ったプレーがしたいと思っていたんです」と藤島は振り返る。
「こんなチャンスはないし、絶対に勝ちたかった」
「昨年はシード権を確保することが先決で、優勝はまだいいという気持ちがありました。でも、今年、ここまで14試合戦ってきて、賞金も取れなくて、両親にはゴメンネと謝っていたけど、必ずチャンスは来ると言われていたんです。今日みたいなチャンスはないし、絶対に勝ちたいと思っていたんです」と藤島。
プレーオフでは、ティーショットもセカンドショットもバンカーに打ち込むピンチとなったが、サードショットを見事ピンそばに付けて、勝機を見いだした。
他、13アンダー単独2位には、惜しくも初勝利を逃した岩田寛。12アンダー3位タイには、「今日は勝てない日だったというそれだけです」と語る片山晋呉、久保谷健一、W・リャンの3名が並ぶ結果に終わった。
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