土曜日としては異例の1万人を超すギャラリーが観戦に訪れた太平洋マスターズ3日目。混戦から一歩抜け出して首位に立ったのは、1打差の2位からスタートした今野康晴。2日目周囲の片山晋呉もノーボギーで4つスコアを伸ばし、2打差で今野を追走している。

3日連続ノーボギーという完璧な内容

自身も「3日連続は記憶にない」というほど、完璧な内容で首位に立った今野。その好調の要因は「ティーショットのドライバーが安定しているから、2打目以降を短いクラブで正確に狙える」とのこと。「一つでもボギーを打ってしまったら、そこから崩れてしまう不安の方が強い」と、まだ慎重な姿勢を崩さないが、その分冷静に最終日を迎えられるのは大きい。

こちらもノーボギーで首位を追走！

2打差の2位につける片山晋呉も2日目に引き続きノーボギーのラウンド。「本当にいいパッティングをしている。2～3mのパットはラインさえ良ければ外れる気がしない」と自画自賛の調子の良さ。今季3勝目を狙う明日の最終日には「そう簡単に勝たせない」とやる気十分だ。「狙って勝つ」の宣言通り、明日は「強い片山」が見られることだろう。

後続グループにも可能性あり

ショットの調子を取り戻してきたイメルマンは、3連続を含む6つのバーディを奪って4位タイに浮上。同じく4位タイには、13番のチップインを含む4連続バーディを奪って後半巻き返してきた石川遼、シード権をかけて臨む加瀬秀樹ら6人。日を追うごとに御殿場での注目度が増してきている今田竜二は、ドライバーの不調からスコアを伸ばせず、8アンダーの10位タイとなっている。なお、谷原秀人が7番ホール（178ヤード／パー3）でホールインワンを達成した。

＜公式発表＞

ギャラリー：10,842人
天候：曇り
気温：15.6℃
風向：北
風速：1.0m/s

＜ホールインワン＞

谷原秀人（7H／178y）
使用クラブ：6番アイアン

石川遼＆今田竜二 (c)GolfPark 2008