三井住友VISA太平洋マスターズ最終日は、今野康晴とのプレーオフを制した片山晋呉が今大会初優勝を飾った。3位には今日7アンダーの猛チャージを見せた甲斐慎太郎が入り、初日首位の石川遼はマスターズチャンピオンのイメルマンと並んで12アンダーの5位タイとなった。

最後に強さを見せた片山晋呉

16番を終了した時点で2打差の首位だった今野康晴だが、17番でパーパットを外しボギー。そして18番は今野がティーショットを右の林に曲げてリカバリに成功するも、バーディパットを外しパー。対する片山はバンカーからの2打目を3Wでグリーン横につけ、難しいアプローチを寄せてバーディ。土壇場でプレーオフに持ち込んだ片山は、霧のためにプレーオフの開始が遅れるも集中力を切らさず、その勢いを維持したままプレーオフでもバーディを奪い、ついに御殿場を制した。「狙って勝つ」を有言実行した片山。2年振りの賞金王へ大きく前進した。

あと一歩及ばなかった今野康晴

3日連続でノーボギーを続けてきた今野だが、1番からいきなりのボギー。それでも気持ちを切らさず踏ん張ったが、最後に一歩及ばなかった。また、今野はこれでプレーオフ4連敗となってしまった。片山との最終日最終組はこれで3度目だが、全て片山に優勝をさらわれたことになる。「もっと勝負にこだわっていけば、、」と悔しさをにじませるが、この調子を維持すれば残りの大会で3年ぶりの優勝が見えてくるはずだ。

記録的な追い上げも目前に失速

12番を終了した時点で8つスコアを伸ばし15アンダーとした甲斐慎太郎。このペースでバナH杯KBS以来の優勝争いへ加わるかに見えたが、16番から3連続ボギーと急失速。次週、地元宮崎での活躍に期待したい。

＜公式発表＞

ギャラリー：9,323人
天候：雨
気温：14.6℃
風向：南
風速：2m/s

片山晋呉 (c)GolfPark 2008