三井住友VISA太平洋マスターズ初日は、久保谷健一、近藤共弘、野仲茂の3選手が5アンダーのトップタイでフィニッシュ。トップと1打差の4位タイグループには石川遼、池田勇太ら6選手が並ぶ。2年連続出場となる今田竜二は、2打差の10位タイと好位置につけている。
心配されたコースコンディション
昨日の大雨によって心配されたコースコンディションは、午前3時から行われたという懸命の復旧作業により見事に回復。石川遼が「これだけの素晴らしいコンディションを作り上げてくれたコースの人たちのためにも頑張りたいと気合いが入った」とコメントするくらい、例年通りの素晴らしい整備が施され、初日の激しい戦いを見事に演出した。
3選手がトップタイへ
久保谷健一、近藤共弘とともにトップタイに付ける野仲茂は、来年40歳を迎えるプロ18年目のベテラン。2007年に6年守り続けたシード権を手放すも、昨年チャレンジツアーで2勝を挙げ、今年はすでに1,500万円以上を稼ぎ出し来季のシード権をほぼ手中に収めている。トップタイ3選手の中で唯一ノーボギーで回った好調さを明日以降につなげたいところだ。
石川遼9番ホール1打目はこの位置
(C) 2009 GolfPark
幸運なボギー
10番スタートの石川遼は11番でいきなりイーグルを奪うと、13番でボギーをたたきながらも次の14番から3連続バーディを奪い4アンダーでターン。6番でバーディを奪い好調なラウンドだったが、最終の9番でボギーをたたき4位タイ。この9番では、ティーショットを右の林に曲げ、木の根元に落ちたボールはトラブルかに思われたが、この場所は幸運にも救済を受けられる位置。運にも味方された石川の明日以降の活躍に注目が集まる。
最年少賞金王争い
石川遼との賞金王争いでわずかにリードする池田勇太は、ラウンド前の練習で怪我をしている手首を気にするそぶりを繰り返していたが、いざコースへ出るとノーボギー、4バーディで石川と並び4位タイ。石川も「最終日には池田さんと最終組で回れる位置にいたい」と最高の舞台での対決を望んでいる。明日以降、再び雨と寒さが予報されるなか、御殿場ではどのようなドラマが用意されているのだろうか。
<公式発表>
ギャラリー:3,705人
天候:曇り
気温:10.6℃
風向:東北東
風速:4.0m/s