早朝から暴風雨に見舞われた太平洋クラブ御殿場コース。紅葉した紅葉がほとんど散ってしまうほどの激しい雨風は、正午頃にはすっかり過ぎ去り、12:30より競技が再開。結局、第3ラウンドは16:27に日没サスペンデッドとなり、最終日は7:30からの競技再開となる。暫定でトップに立つのは今野康晴。後るには津曲泰弦、久保谷健一と続く。

日没間際の18番でイーグル奪取

2日目単独トップに立った今野康晴は、ハーフ終了時（10番スタート）で2つスコアを伸ばし、トップの位置を維持したまま最終日をを迎える。日没間際の18番では、3Wで狙った2打目がぎりぎり池を越えて2段グリーンの下へ2オン。14～15メートルはあろうかという位置から、「バーディは獲りたい」と考えて打った長いイーグルパットは見事にカップに吸い込まれ、その時点で単独トップに返り咲いた。最終日は4年ぶりの優勝へ向け、残り27ホールの戦いとなる。

憧れの大会出場がモチベーション

初日、2日目と「地元のダンロップフェニックスに出たい」と言い続けてきた津曲泰弦。今日も3バーディ、ノーボギーと3つスコアを伸ばして単独2位へ。今大会5位以内が条件となる、次週のダンロップフェニックストーナメント出場権獲得はもう目の前だ。「あまり考えないで、プレーのことだけ考えて明日はプレーする」と体力勝負となる最終日のラウンドへの意気込みを語った。

親子同一大会優勝の可能性

過去3度にわたって御殿場を制した中嶋常幸を父に持つ中島雅生。3バーディ、ノーボギーとスコアを伸ばしトップと3打差の暫定4位へジャンプアップ。親子で同一大会を制覇するとなると、国内男子ツアーでは杉原親子が関西オープンゴルフ選手権競技で達成して以来の快挙となる。どうしても父親と重ね合わせたくなるが、「やっているのは自分だから」と最終日へ向けて気負いは感じさせない。来週30歳の誕生日を迎えるという中島が、20代最後の大会で初優勝を飾ることができるのか。最終日、御殿場にまた新たな伝説が刻まれるかもしれない。古くから御殿場を知るギャラリーたちは、様々な思いで彼の活躍を期待しているだろう。

＜公式発表＞

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