首位を走る小田孔明を、石川遼が追う形となった最終日。小田孔明は7つスコアを伸ばす、素晴らしいゴルフで、通算21アンダーフィニッシュ。見事に逃げ切って、昨年初勝利を決めた本大会で大会2連覇をものにした。「丸山さんと、遼くんとのラウンドで、下手なゴルフは見せられないと思っていたし、今日は、とても気合が入りましたね。フェアウェーをキープできれば、十分戦えるだろうと臨みました」と小田孔明は語る。
「8番ホールからスイッチが入った」という小田孔明
前半3バーディ、後半4バーディというノーボギーの素晴らしい内容で、最終日をフィニッシュした小田孔明。思い出の初勝利となる舞台で、大会2連覇を決めた。2位で追う石川遼に隙を与えることなく、堂々たる逃げ切り勝利となった。
「遼君に並ばれたらまずいと思っていたし、途中で2打差をつけてから、遼君をなんとか諦めさせたいと思ってプレーしました。今日は、8番、9番ホールで連続バーディを取ってから、スイッチが入りましたね。9番ホールでは、遼君より先にバーディを決めることができて、それが大きかった」と小田は振り返る。
「これまでの優勝の中で最高でした」
今季2勝目を上げて、この大会2連覇でツアー3勝目を決めた小田孔明。「今週はディフェンディング・チャンピオンらしいゴルフがしたいと思っていましたが、特に、今日のゴルフは最高だったと思いますし、決勝ラウンドでノーボギーというのが大きかったですね。これまでの2勝よりも最高の優勝でした。3連覇は厳しいかも知れないけど、来年もそれを目指して頑張りたい」と小田は語っている。
他、18アンダー単独2位には石川遼。史上最年少賞金王の確定は、日本シリーズに持ち越される形となった。そして、16アンダー単独3位に平塚哲二。10年ぶりの国内勝利が期待された丸山茂樹は、14アンダー7位タイに終わった。