9アンダー単独首位でスタートした有村智恵は、1つスコアを伸ばして通算10アンダーに到達。難敵・上田桃子を振り切って今季4勝目を獲得し、今季賞金総額1億円を突破した。「今日は、朝からショットの調子が悪くて、攻めることができず、守ることしかできませんでした。緊張も続いていたし、本当に勝てたことが信じられません」と有村は振り返る。
「悪い中でどんなゴルフができるかを考えていた」という有村智恵
9アンダー単独首位スタートから、2バーディ1ボギーという内容で、上田桃子を2打差で振り切った有村智恵。この試合に照準を合わせて臨み、見事に優勝を決めた。
「今日は、とても力んでいたし、上半身の力が強くて、手打ちのような状態でした。上下のバランスが崩れて、タイミングが合いませんでした。でも、とにかくこのショットで、どういうゴルフができるかを考えて、無理はしないようにプレーしました。今日は、15番ホールでバーディを決めたことが大きかったですね。18番ホールで、バーディパットを寄せたときには、涙がこらえきれない感じになりました」と有村は語る。
「殻を破って、一歩前進した気持ちです!」
利府ゴルフ倶楽部は、有村にとって高校時代を過ごした思い出の地。それだけに、ここで優勝したいという気持ちは強く、数週間前から優勝を意識して、本大会に臨んでいた。
「数週間前から、ぐっすり眠れることがなかったですね。今まで2位になった試合を振り返ると、いつも上田さんや横峯さんが優勝していたので、今回、上田さんと優勝争いをして、初めて優勝できたので、一皮むけて、成長した感じです。殻を破って、一歩前進できた気持ちですね」と有村は語っている。この優勝で、今季の獲得賞金は1億円を突破、自己初、史上10人目の1億円プレーヤーとなった。
他、8アンダー単独2位に終わった上田桃子は、「はじめにプレッシャーをかけていきたかったのですが、アグレッシブに行ったのが裏目に出てしまった感じです」と語っている。5アンダー単独3位には横峯さくらという結果に終わった。