埼玉県の狭山ゴルフ・クラブを舞台にしたダイヤモンドカップゴルフ初日。64の素晴らしいスタートを切って、8アンダー単独首位に立ったのは武藤俊憲だ。「実は、ショットは調子が良いとは言えず、短いパットが入らなくて、長いのがたくさん決まって、なんだか具合が悪かったですね」と武藤は振り返る。7アンダー単独2位に金庚泰。5アンダー3位タイには、手嶋多一など2名。期待の石川遼は3オーバーと出遅れた。

「ここまでパットが入ると気持ち悪い」という武藤俊憲

　4連続バーディを含む、10バーディ2ボギーという内容で、8アンダー単独首位に立った武藤俊憲。絶好調といえるスコアだが、本人は首をかしげる。

「ショットは左にしか行かない状況で、それをうまくごまかしながらプレーしていました。こういうスコアが出るときには、ショットがビシビシきていて、1、2ホールくらい長いパットが決まるという感じですが、今日は長いパットが良く入りました。ここまで入ると逆に気持ち悪いくらいです」と武藤は語る。

「後半から我慢できなくなった」という石川遼

　58をマークしての歴史的な優勝から、さらなる奇跡的な活躍に期待がかかる石川遼だが、この初日は3オーバーと出遅れた。

「コースコンディションは素晴らしくて、良いプレーを見せたかったのですが、ほんの少しタイミングが狂っていました。前半は我慢できていたのですが、後半から我慢できず、ボギーが出てしまいました。土曜、日曜日に大勢のギャラリーの前でプレーしたいので、明日はアンダーパーで回りたい」と石川は語っている。

　他、4アンダー5位タイに、宮本勝昌、谷原秀人など5名。3アンダー10位タイには丸山茂樹、日本プロを制した谷口徹など7名が続く。