現在、賞金王レースで首位を走る韓国のキム・キョンテ。それを約4000万円差で追うのが石川遼だ。石川遼はこの大会3日目に、7つスコアを伸ばして、ついに通算9アンダー首位タイに浮上！賞金王レースを大いに盛り上げる展開となった。「賞金王になるためには、この大会で勝つことがどれだけ大切か、僕が一番よく分かっていることです。そういう意味では、もうこれ以上意識することないくらいだし、明日は自分がすべきことを絶対に見失わないようにしたい」と石川遼は語っている。

「ドライバーを打てないことがもどかしかった」という石川遼

　スイングを改造しながら挑んでいる今週、7バーディノーボギーという素晴らしいスコアをマークし、通算9アンダーで藤田寛之と並んで首位タイに浮上した石川遼。

「ここは、ドライバーを打てるホールが少ないことが、今まで自分をもどかしくさせていましたね。ドライバーで行きたいけど、ランニングエリアが狭いし、敢えて刻む方がいいかどうか。そういう判断が難しかった。とにかく明日は、自分がやるべきことを見失わないこと。それが一番難しいと思いますが、それをクリアすれば良い結果が待っていると思います」と石川は語っている。

「一気にストレスが晴れたラウンドだった」という藤田寛之

　なんと10バーディ1ボギーという内容で、18位スタートから一気に石川遼と並ぶ首位タイに浮上したのは藤田寛之だ。

「今日は、一気にストレスが晴れるラウンドでしたね。ショットにも悩んでいる中で、またもや師匠である芹澤プロに泣きを入れる形で見てもらいました。それでも、自分ではどうしても処理できない感じがあったんですが、かなり大胆に修正しなければいけないことが分かりました。そこに気付いた今日は、自分の思うようなボールが打てましたね」と藤田は振り返る。

　他、8アンダー単独3位に甲斐慎太郎。7アンダー4位タイにはブレンダン・ジョーンズと上井邦浩。5アンダー6位タイには宮本勝昌と室田淳が並ぶ。