大混戦のスタートとなった最終日。だが、一人猛烈な勢いで、下位を引き離したのは韓国のアン・ソンジュだった。5アンダー首位タイスタートから、5つスコアを伸ばす通算10アンダーフィニッシュで、2位に5打差をつける快勝。なんと、ツアー初出場で見事な初勝利を決めた。「優勝できたことが自分でも信じられません。宮里藍さんや上田桃子さんが出場している、こんな大きな大会で勝てて、本当に嬉しい!」と語る。
「チャンスが来たらそれを逃さないようにしたかった」というアン・ソンジュ
米ツアーで開幕戦2連勝を上げ勢いに乗る宮里藍が、この初戦に乗り込んできたが、この最終日の主役は、韓国のアン・ソンジュだった。前半1バーディ後半4バーディという完璧な内容で、ぶっちぎりのツアー初参戦・初勝利を決めた。
「午前中は、風もあったし雨も降っていたので、とにかく安全にプレーして、チャンスが来たら、それを逃さないようにしようと思っていたんです。前半を終えて、2位に2打差だったので優勝を少し意識しましたが、あまり考えないようにしていました。優勝を確信したのは、17番ホールでバーディを決めた時でした」とアン・ソンジュは振り返る。
「日本はアメリカに負けない大きな舞台」
日本ツアーへの参戦を決めたのは、日本でもお馴染みの申ジエのアドバイスからだった。日本で活躍した後、昨年の米女子ツアーのルーキーイヤーに賞金女王となった、今、世界のゴルフ界をリードする同郷のビッグ・プレーヤーからのアドバイスである。
「日本には、熱心なギャラリーが多いし、海外の選手でも、とても気分良くプレーできると申ジエさんに言われて、参戦を決めました。日本もアメリカに負けない大きな舞台だと思うし、自分には日本が合っていると思ったので、全然迷いはなかったですね。まず、ここで1勝することが目標だったので、新しい目標を考えなくてはいけませんね」とアン・ソンジュは語っている。
他、5アンダー2位タイに、韓国の申ジエ、諸見里しのぶ、有村智恵など5名。史上初の日米開幕戦勝利が期待された宮里藍は3アンダー7位タイ。「やはり、ゴルフはそんな簡単なスポーツではないし、今日は自分の日ではなかったと思います。それでも、自分がすべきことは3日間できたと思うし、残念という気持ちはなかったですね」と宮里は語る。横峯さくらは、3つスコアを伸ばして、2アンダー10位タイに終わった。また、ベストアマチュアには58位タイの山里愛。
【ツアーお楽しみトピックス】![](../../../../images/2010/ahn_yamazato_100307_480.jpg) |
優 勝・アン・ソンジュ・ベストアマチュア・山里 愛
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