静岡県の太平洋クラブ御殿場コースを舞台にスタートした初日。鈴木亨が6つスコアを伸ばす素晴らしいプレーを見せて、6アンダー単独首位に立った。今シーズンは首の痛みを抱えながらのラウンドが続き、調子が低迷していたが、復調の兆しとなる好スコアとなった。そして、5アンダー2位タイには谷口徹、谷昭範、2011年のマスターズ・チャンピオンであるシャール・シュワーツェルの3名が並ぶ。ディフェンディング・チャンピオンの石川遼は、2オーバー59位タイと出遅れた。

「余計なことを考えずにプレーした」という鈴木亨

　8バーディ2ボギーとバーディを量産して、2位に1打差の6アンダー単独首位に立った鈴木亨。今シーズンは、シーズン序盤から首の痛みを抱え、首のヘルニアであることが判明。思いがけない故障に、悩まされたシーズンとなった。

「自分は、こんな風に故障することはなかったし、大きな故障をするわけがないと思っていたんです。そんな自負があったので、ショックでしたね。とても落ち込みました。とにかく、自分らしいゴルフができればいいと思い、スイングへのこだわりを捨てて、構えたら余計なことを考えずに振り切ろうと臨みました」と鈴木は語っている。

今年のマスターズ・チャンピオンが2位タイに！

　今週の注目選手は、シャール・シュワーツェル。南アフリカ出身のゴルファーとして、ゲーリー・プレーヤー、トレバー・イメルマンに続く3人目のマスターズ覇者として、世界中にその名を知らしめた。この初日は、1イーグル4バーディ1ボギーという内容で、5アンダー2位タイにつけた。

「寒いのは苦手なので、最初はちょっと苦戦しましたね。でも、バーディが取れてからは、だいぶ暖かくなりました（笑）。パットは全体的に良いけど、すべてのホールでバーディを取ることはできないし、とにかく忍耐強くプレーしたいと思います。ここはラフに入ると距離が読めなくなるので、フェアウェーキープが大切ですね」とシュワーツェルは語る。

　他、4アンダー単独5位に篠崎紀夫。3アンダー6位タイには、小田孔明、ベ・サンムン、宮本勝昌など10名。大会2連覇に期待のかかる石川遼は、「ゴルフ全体の内容が悪かったけど、スコアの方はそれでもだいぶ我慢してくれました」と2オーバー59位タイ。