2日目の大雨によって、54ホールの短縮競技が決定となった本大会。この3日目は第2ラウンドを消化し、鈴木亨が通算11アンダーまでスコアを伸ばして単独首位をキープした。「ノーボギーのゴルフでしたが、初日ほどショットが安定しませんでした。でもパットに助けられましたね」と鈴木は振り返る。そして、9アンダー単独2位にはアマチュアの松山英樹が続く！！

「明日は楽しんでゴルフをしたい」という鈴木亨

　5バーディノーボギーという素晴らしい内容で、6アンダー単独首位スタートから、11アンダーで単独首位をキープした鈴木亨。

「今日は、あまりボールが掴まらず、ショットを微調整しながらのラウンドでした。3mくらいにピタッとつかなかったので、チャンスは少なかったけど、よく耐えたと思います。これまで7試合で決勝に進めず、この8試合目が久しぶりの優勝争い。明日は、楽しんでゴルフができればいいですね」と鈴木は語っている。

自己ベストタイをマークした松山英樹が9アンダー単独2位に！

　8バーディノーボギーという素晴らしい内容で、通算9アンダー単独2位に浮上したアマチュアの松山英樹。今年はマスターズでローアマチュアに輝き、その名を世界に知らしめた19歳だ。

「64をマークしたのは5回目くらいですが、自己ベストタイです。この壁を越えられなかったのは残念ですが、ティーショットは完璧で、ショットは100％の出来。パットも良く入り、とても良い内容のゴルフでした。明日はすごく緊張すると思うけど、優勝を目指して、できるだけ楽しんでプレーしたい」と松山は語る。

　他、8アンダー3位タイには谷口徹、ベ・サンムン、藤田寛之の3名。7アンダー8位タイには久保谷健一と今季のマスターズチャンピオンであるC・シュワーツェルが並ぶ。

2日目は降雨によりサスペンデッドに

　大雨によるコースコンディションの悪化により、お昼過ぎに競技のサスペンデッドが決定した2日目。大会は54ホールの短縮競技となった。2009年のマイナビABCチャンピオンシップで、最終日、大雨に見舞われる中で、5年ぶりの勝利を決めた鈴木亨にとっては、運を引き寄せる雨となりそうだ。

2度の中断を経てサスペンデッドが決定

　あいにくの雨天により、午前中から2度の中断があった第2ラウンド。午後2時前に、雨天によるコースコンディションの回復が見込めないことで、サスペンデッドが決定した。6アンダー暫定単独首位の鈴木亨は、ツアー8戦中、2戦が大雨に見舞われた週での勝利。2004年のアコムインターナショナルでは、3日間の短縮競技で優勝。2009年のマイナビABCチャンピオンシップでは最終日が大雨。3日間の短縮競技が決定し、初日に素晴らしいプレーを見せた鈴木にとって大きなチャンスを迎えている。

「これから、何があるか分からないし、緊張を解くことはないけれど、54ホールの短期決戦が決まったからには、やはり上位にいる選手が有利。そういう風に考えて、がんばります」と鈴木は語っている。

今季のマスターズチャンピオンはスタートできず

　2011年のマスターズチャンピオンとして本大会に臨む、南アフリカのシャール・シュワーツェルは、この2日目、スタートできないまま、5アンダー暫定2位タイ。「雨で中止になって残念ですが、天候はコントロールできないし、仕方がない。明日はまたバーディをたくさんとりますよ」とシュワーツェルは語る。

　他、シュワーツェルと並んで、5アンダー暫定2位タイに谷昭範、谷口徹。大会2連覇と逆転賞金王に向けて巻き返しが期待される石川遼だが、2オーバー暫定57位タイにおり、追い上げるのが厳しい状況となった。