～アマチュア松山英樹選手は67で回り２週連続優勝への夢をつなぐ～

これぞ欧州ツアーの底力－－ダンロップフェニックストーナメント２日目、スペインのゴンザロ・フェルナンデス・カスタノがベストスコア66をマークし、通算８アンダーで単独首位に立った。初日トップタイの谷原秀人は１打差の２位に後退し、原口鉄也はさらに１打差の３位。首位と３打差の通算５アンダー４位タイには近藤共弘と藤田寛之。
　 ２週連続優勝の期待を集めるアマチュア松山英樹選手は、７バーディ、３ボギーの67で回り、前日の60位タイから17位タイにジャンプアップ。アンダーパースコアにして決勝ラウンドを迎える。
　 前年大会覇者の池田勇太は、この日も精細を欠き、通算６オーバー・67位タイで無念の予選落ちとなった。昨年の全米オープン覇者グレーム・マクダウエルは通算イーブンパー・25位タイで巻き返しを図る。通算５オーバー・59位タイまでの66選手（うちアマ1名）が決勝ラウンドに駒を進めた。

　先週の欧州ツアー「バークレイズ・シンガポールオープン」でツアー５勝目を達成し、来日したスペインのゴンザロ・フェルナンデス・カスタノが猛チャージ。６バーディ、１ボギーのベストスコア66をマークして前日の４位タイから単独首位の座を奪った。
　 カスタノは05年から08年まで４年連続で本大会に出場し、07年の２位を最高成績に08年は３位タイ、４回の出場すべてベスト10入りと相性の良さを誇っている。５回目の出場となった今回は、先週優勝の勢いをキープして大会２日目に早くも大爆発した形だ。
「雨の中でのラウンドになったので、チャンスが来るまで忍耐強く待つことが出来た」結果が、ベストスコアにつながったという。

　大会初日「ボギーを打つ感じがしない」と復調ぶりをアピールしていた谷原秀人は、前半でスコアを２つ伸ばしてハーフターン。首位の座を死守していたが、通算32ホール目に今大会初のボギーを打ち、後半はスコアを伸ばし切れず、通算７アンダーの２位に一歩後退した。「アンダーパーで回れれば十分。プレーしていて楽しい。ショットもパットも良い感じで打てているので、（首位争いの）プレッシャーの中でも良い球が打てるかどうか」が明日以降のラウンド課題だと自分に言い聞かせるように話していた。

　谷原と首位に並んでスタートした原口鉄也は２バーディ、１ボギーの70でフィニッシュ。首位に２打差の通算６アンダーとしてツアー初優勝へのチャンスをキープ。さらに首位と３打差・４位には近藤共弘と藤田寛之が並ぶ展開となった。

　アマチュアの松山英樹選手はスタートの1番から3連続バーディを奪う好スタートを切り本大会アマチュアベストスコア更新となる67をマークして17位タイでフィニッシュ。「力を抜いて打つようにしたらティーショットが真っ直ぐ行くようになったんです」２週連続優勝の夢実現へ、まずは予選通過の関門をくぐり抜けた。

松山英樹 (c)GolfPark 2011