2日目、3日目と首位をキープしてきたキム・キョンテと捉える猛攻を見せたのは、ハン・リー。なんと、9つスコアを伸ばす爆発的なプレーで、10位スタートから通算17アンダーに到達し、大逆転勝利を決めた。「10位からのスタートでしたが、このコースはとても好きだし、できる限りスコアを伸ばしたいと思っていたんです。2009年に三井住友VISA太平洋マスターズで、2位になったことがありましたが、そこから優勝まで長かったですね」とハン・リーは語る。
9バーディノーボギーの猛攻で劇的な初勝利!
なんと、10位スタートから9バーディノーボギーという、素晴らしいゴルフで、一人別次元のプレーをしたハン・リー。14番ホールで12mのバーディを決めて、首位のキム・キョンテをとらえ、15番ホールで逆転。最終ホール・パー5はイーグルチャンスにつける2オンで、楽々バーディを重ねて、通算17アンダーで先にホールアウト。宮本勝昌とキム・キョンテはともに、2打差で最終ホールに臨んだが、イーグルを奪って並ぶことはできなかった。
「このコースは速いグリーンがとても自分に合っているし、ベストスコアでラウンドしたいと思っていたんです。プライベートで61というスコアはありますが、試合での63はベストスコアタイ。今日は、ボードを見ないようにしてプレーしていたので、順位を意識しませんでした。でも、最終ホールでは、ちょうどボールのラインを結んだ先にボードがあったので、どうしても目に入ってしまいました(笑)」とハン・リーは振り返る。
「テンポを意識してプレーした」
「今年4月のつるやオープンで、3日目に首位に立ったんですが、当時は本当に緊張しましたね。優勝した藤田選手とラウンドしましたが、藤田さんは打つテンポが崩れることがなくて、それを見て、とても良い経験をしたと思っています。今日も、テンポを意識してプレーしました。優勝まで、とても長かったと感じていますが、頑張ってきて本当に良かった」とハン・リーは語っている。
他、通算16アンダー単独2位には宮本勝昌。「2位が精一杯でしたね。でも、4日間良いプレーができたことは嬉しい」と宮本は語る。15アンダー3位タイにはキム・キョンテと横尾要。「今週は良いものをつかめた」という石川遼は、通算11アンダー6位タイに終わった。