兵庫県のABCゴルフ倶楽部を舞台にスタートした本大会初日は、山下和宏が7つスコアを伸ばす素晴らしいスタートダッシュを見せて、7アンダー単独首位に立った。「今まで守っているのか、攻めているのか、自分でも良く分からないゴルフだったし、優勝を狙ってガツガツ行こうと思ってプレーしました」と山下は振り返る。そして、6アンダー単独2位には韓国の黄重坤（ハン・ジュンゴン）、5アンダー3位タイには、キム・キョンテ、宮本勝昌など6名が並ぶ。

7バーディノーボギーの猛攻を見せた山下和宏

　この初日、7バーディノーボギーの猛攻を見せて、7アンダー単独首位という素晴らしいスタートを切った山下和宏。2008年に初シード入りを決めてから、毎年シードを維持してきたが、初勝利には手が届いておらず、念願の勝利に向けて最高の滑り出しとなった。

「確実に予選を突破して、20位前後にいることが、シード権を取る秘訣ですが、やっぱり、どこかで一発当てたいという気持ちが強くなっていますね。スイングも変えました。これまでは、真っ直ぐに上げて降ろすことを意識していましたが、ループしても気にせずに振ったら、スイングがものすごく良くなりました」と山下は語っている。

188ヤードをカップインした黄重坤

　このところ上位に顔を出している黄重坤は、1イーグル4バーディという内容で6アンダー単独2位の好スタート。10番ホール・パー4では、188ヤードのセカンドショットを直接カップインして、イーグルを奪い、12番ホール・パー3ではあわやホールインワンのスーパーショットを放つなど、随所でショットが冴えた1日となった。

　他、5アンダー3位タイには、キム・キョンテ、宮本勝昌の他、横尾要、ハン・リーなど6名。4アンダー9位タイには、先週優勝した谷口徹、藤田寛之など8名が並ぶ。