雷雲の去った後に、猛烈な強風に見舞われた大会初日。ギャラリー用に設置された椅子が吹き飛ぶほどの強風となる、瞬間最大風速24.8mの風により、残念ながら初日は中止となった。立っているのもやっとというホールや、ボールがほぼ直角に流されるホールもあるほどの荒天だった。
1組目の11ホール目までで中止
第1組は11ホール目まで消化したが、午前中に一時中断となり、それから約2時間後に強風による初日の中止が判断された。ドライビングディスタンスの計測ホールとなる15番ホールでは、猛烈なアゲインストが吹き荒れていた。立っていられない程の強風の中で、飛ばし屋の川岸良兼ですら220ヤードしか飛ばせなかった。
「10m以上転がったのは初めて」と横尾
中止時点で、2アンダーの単独首位に立っていたのが横尾要だ。残念ながら、本日中止となったことで、初日の成績はリセットされることとなる。「16番ホールでグリーンに乗せたボールが風で勝手に動き出して、10mくらい転がり、グリーンの外まで行きました。あんなに転がったのを見たのは初めてです。ノーゲームは惜しいけど、もう一度出直しですね」と横尾は語っている。
プロでも思わず中止で胸をなでおろしたほどの悪天候にもかかわらず、3000人ものギャラリーが訪れた。杉原輝雄が中断直後からファンサービスのサインに応じる一幕も見られた。