イーグルでスタートした片山晋呉は、竹本直哉の猛追を振り切り、見事逃げ切り勝利を決めて、今シーズンの初勝利を飾った。「勝って嬉しいというよりも、竹本君と最後まで良いゲームをできたことが嬉しい。途中、熱中症になりそうなほどだったけど、気合を入れないと負けると思い、自然と気合が入りました」と、片山は白熱した最終日を振り返る。
「ショットが全体を通じて安定していたのが勝因」
単独首位スタートの片山晋呉は、スタートホールのパー4でイーグルを奪い、幸先の良い出だしを見せた。そこから、2バーディ1ボギーという内容で、通算9アンダーで勝利を決めた。上がり2連続バーディを奪うなど、5バーディ1ボギーの猛追を見せた竹本直哉を、1打差で振り切っての勝利だった。
「1番ホールのイーグルはラッキーだったから、今日は緊迫する展開が待っていると思っていました。竹本君も楽しかったと思うけど、僕も優勝争いしながら楽しんでいました。ショットが全体を通じて安定していたことが勝因ですね。体格とパワーでは勝てないから、自分のポテンシャルでできることを磨き続けていきたい」と片山は語る。
「安定した成績よりも勝ち星にこだわりたい」
「最終ホールでは、竹本君がバーディで僕がボギーなら、追いつかれるとも考えました。でも、いつものテンポで打てたことが良かったと思います。今の男子ツアーは、石川遼君を例に挙げるのも変ですけど、出場選手みんなにチャンスがあると思えるほど、レベルが上がっていると感じます。その中で今年は、安定した成績よりも勝ち星にこだわりたいですね」と片山。
この今季初勝利で、片山は永久シード獲得まであと3勝。海外獲得賞金を含めて、賞金ランキングは、2位のドンファンに約800万円差をつけて首位。昨年に続いての賞金王奪取に向けて、勝ち星を重ねる引き金となりそうだ。
他、通算8アンダー単独2位に終わった竹本直哉は、「上がり2ホールはバーディを取って、片山さんが一つでもミスをすればチャンスがあると思っていましたが、全然すきがなかったですね」と語る。6アンダー単独3位には、高いレベルで安定している韓国の新鋭ドンファン。3アンダー4位タイには平塚哲二とブレンダン・ジョーンズ。
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