単独首位スタートだった鈴木亨と並んで、通算5アンダーでフィニッシュした菊池純は、プレーオフ3ホール目で鈴木を下して、プロ12年目にして待望の初勝利をものにした。「この小樽で上位をキープできていたので、今日はどんなゴルフでもいいから絶対に耐えようと考えていました。優勝は全然意識していませんでしたね」と菊池は振り返る。
プロ12年目の嬉しい初勝利!
ツアー最長のコースとなる、タフな小樽カントリー倶楽部で、名誉ある勝利を決めた菊池純。プロ12年目にしての初勝利をこのタフな舞台で奪って見せた。
「最後の2mのバーディパットは、2パットでも優勝だったけど、カップに蹴られてしまい、あーあと思った途端、涙がどしゃぶりのように出てきました。もし残りのパットが1mくらいあったら、外していたかもしれませんね。いつか勝てるとは思っていましたが、それがまさか今週だとは思っていなかったんです」と菊池。プレーオフ3ホール目で、4オン1パットのボギーとした鈴木亨に対し、菊池はパーで決着をつけた。
「とにかくゴルフがうまくなりたかった」
「プロ転向から振り返ると長かったですが、実はプロテストに受かるまで3年ほどかかっているんです。シードを取り続けている選手は皆うまいので、自分も優勝とかシードよりも、とにかくゴルフがうまくなりたくて、今まで練習を積んできました。そうしていればそのうち勝てるだろうと思っていたんです。今週、スコアがまとまった要因は、間違いなくパターのおかげですね。2年ほど使わなかったパターを改めて使ってみたら良かったんです」と菊池は語っている。
距離が長いだけでなく、シビアなマネジメントを要求される小樽での初勝利は、今後の大きな自信となるはずだ。
他、4アンダー3位タイには、佐々木久行と岩田寛。3アンダー5位タイに谷原秀人、P・マークセンという結果に終わった。