首位に2打差の8アンダー単独3位で最終日をスタートした大山志保は、上位が崩れる中、1アンダーでまとめるゴルフを見せて、通算9アンダーで今季待望の初勝利を決めた。「5月くらいまで、ゴルフのことでものすごく悩んでいたので、優勝の実感がわきませんが、勝てて嬉しいです」と語っている。単独首位スタートだった諸見里しのぶは、7アンダー3位タイに終わった。
涙のこぼれる父の日のV!!
8アンダー単独3位スタートから、6バーディ3ボギー1ダブルボギーという出入りの激しい内容ながら、1アンダーでまとめ、2006年の賞金女王・大山志保が通算9アンダーで勝利を決めた。
「18番ホールのパットを入れたときには、思わず泣いてしまいました。今日は父の日だったので、父への感謝の気持ちだけは忘れないようにして、ラウンドしていたんです。父のことを考えると涙がこぼれそうになって、抑えるのが大変でした」と大山は振り返る。
「忘れられない優勝です!」と大山
昨年は、2005年までの6年間、賞金女王に君臨してきた不動裕理から、その座を奪う大活躍を見せた大山だが、今シーズンは序盤から辛い時期を過ごしたという。
「2 月から5月くらいまで、調子が上がらず、精神的にすごく辛い時期でした。自信をなくして、コースに出たくないときさえありました。でも、5月のヴァーナルレディースの時から、前向きになってきたんです。今日は、昨年の賞金女王だった自尊心を持って回ることができましたし、ミスでもカッとなることなく、気持ちを切り替えてラウンドできました。忘れられない優勝です」と大山。昨年の賞金女王であることも、一つのプレッシャーになっていたに違いないが、この勝利が今後の大きな弾みになるはずだ。
他、8アンダー単独2位に青山加織。7アンダー3位タイには、韓国の全美貞(ジョン・ミジョン)、ツアー2勝目を逃した現役女子大生ゴルファーの佐伯三貴、諸見里しのぶの3名。