「前半は、パットのラインが見えなかったし、ショットも不安定だったので、とにかく耐えて、インコースに臨みました」という福嶋晃子。13番ホールから16番ホールで、3つバーディを奪い勝機を引き寄せ、通算10アンダーでフィニッシュ。2位に2打差で堂々たる勝利を決めた。国内通算20勝目となる記念すべき勝利となった。8アンダー2位タイには服部道子と韓国の李恩恵が並んだ。
インコースにかけていた福嶋
前半はボギースタートから、1バーディ2ボギー。一時、アマチュアの金田久美子が首位に立つ場面もあった。しかし、後半は13番ホールでバーディを奪うと、15番、16番ホールでも連続バーディを取り、4バーディ3ボギーという内容でフィニッシュ。通算10アンダーで見事逃げ切った。
「前半はとにかく耐えて、イメージの良い後半に入れば、ロングホールで2つは取れる計算だったので、あともう1ホール、がんばってバーディを取れればと考えていたんです。15番ホールでバーディを取ってから、初めてボードを見て、16番ホールでもバーディを取れたので、優勝は大丈夫だと思いました」と福嶋は振り返る。
国内通算20勝目を達成!
「これで国内20勝目ですが、一つの節目といったような、特別な感情はないんです。でも、体調に不安があって、特に腰の状態がひどくて、長時間の練習ができない中で、この時期に勝てたことは嬉しいし、ゴルフに対して前向きに考えられるようになりました。この勝利は、大きな自信になりました」と福嶋は語る。
他、17歳のJLPGAツアー史上最年少勝利が期待されていた、アマチュアの金田久美子は、一時首位に立ちながらも、通算7アンダー4位タイに終わった。「悔しいです。精神的にも3番ホールくらいから集中できていましたので。11番ホールでのOBが一番悔しかったですね。でも、この経験で自信がついたと思います」と語る。同順位には、李英美、山本薫里など4名。