9アンダー首位タイでフィニッシュした近藤智弘が、プレーオフで藤田寛之を下して、念願の和合を制した。「プレーオフでは攻める強い気持ちで臨みました。一度は勝ちたいと目標にしていた大会だったし、ここで勝つことが夢だったので嬉しい!」と近藤は語っている。
「バーディを取りに行く気持ちで臨んだ」という近藤
4バーディ1ボギーという内容で、2位スタートから通算9アンダー首位タイでフィニッシュした近藤は、プレーオフ2ホール目で藤田寛之をバーディで下し、第49回目の中日クラウンズを制した。
「今日一日、ずっとそうだったんですが、プレーオフでも、バーディを取りに行く強い気持ちで臨みました。実は、全英オープンアジア予選で、3名のプレーオフで2枠を争って敗れたんです。そのとき、攻める気持ちが弱かったのかもしれないと感じていたんです。今日の勝利で、スッキリと晴らすことができました」と近藤は振り返る。
プレーオフ2ホール目で勝利を決めたバーディパットは、5~6mのフックライン。右カップいっぱいに狙って、ジャストの距離で決めたかったという。
「逃げなければ勝てると思っていた」
「和合はもちろん好きなコースですし、耐えて耐えてプレーするのが、自分には合っていると思います。本戦とプレーオフで18番ホールを3回、回りましたが、すべてベストのスイングができました。気持ちを強く持って、逃げなければ勝てると思っていたんです。昨年の目標は、賞金ランキング5位以内でしたが、他の選手のことが気になって楽しくなかったんです。今年は、数字的な目標を掲げず、いつもどのくらいベストを尽くせるかを目標にしています」と近藤。
近藤は昨年のJCBクラシック以来のツアー4勝目を、このビッグタイトルで飾った。「今週はずっと楽しかった」と語る近藤が、会心のゴルフで手にした思い出に残る勝利だ。
他、プレーオフで敗れた藤田寛之は「トップに追いつくことができたし、そこまでできた自分を誉めてあげたい。負けてしまったけど、今日のプレーには満足でしたし、これを自信にして行けると思います」と語っている。8アンダー単独3位には片山晋呉、首位スタートだった川岸良兼は、鈴木亨と並んで、7アンダー4位タイに終わった。