単独首位スタートだった深堀圭一郎を逆転して、石川遼が通算9アンダーで、プロとしてツアー初勝利を決めた。「やはり、今僕がこんなに素晴らしい環境でゴルフをできているかということを、改めて実感しましたね。優勝して初めて、周囲の人のありがたさを感じることができました」と石川は感極まった。
「いつもは感じなかったことを優勝で感じられた」と石川遼
首位に3打差の6アンダー単独3位スタートとなった石川遼は、この最終日3つスコアを伸ばして通算9アンダーフィニッシュ。9アンダー単独首位スタートの深堀圭一郎を逆転して、待望のプロとしてのツアー初勝利を決めた。
「主催してくれる方、ゴルフ場の方、応援してくれる方など、こういう方全員が揃って、そこで初めてゴルフができるし、そういう方々のありがたさをつくづく感じました。いつもは強く感じなかったことですが、優勝したことでそれを感じることができましたね」と石川は、優勝した瞬間の心境を語っている。
「気持ちのコントロールに苦しんできた」
「ゴルフ場に来るのが怖いという程ではないですが、やはり、これまでのゴルフではギャラリーの方々が納得するわけがないと思っていたんです。プロになってから、ゴルフの難しさと、特に、自分の気持ちのコントロールにすごく苦しんできました。辛いときには、そのときの周囲のありがたさを感じなかったけど、辛いときに支えてくれたことを、改めて思い出すことができました」と石川は語っている。
日本オープンで、単独2位の大健闘を見せてから、その勢いを維持して、見事な17歳の初勝利。まだ始まったばかりのゴルファー人生だが、その大きな第一歩を本大会に刻みつけた。
他、8アンダー単独2位には深堀圭一郎。5アンダー単独3位に広田悟。4アンダー4位タイに小山内護、野上貴夫など3名が並ぶ結果に終わった。
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石川遼
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