本大会5回目で初めて予選を突破したという小田孔明が、単独首位スタートから、見事に逃げ切って、嬉しいツアー初勝利をものにした。「今は、不思議な気分ですが、本当に嬉しい!最高の気分です!今日は不思議なくらいに落ち着いていました」と小田は振り返る。そして、片山晋呉の5度目の賞金王が決定。さらに、石川遼の史上最年少の年間獲得賞金1億円突破が決まった。
「完全にイジメですよ(笑)」と小田孔明
2位に4打差の11アンダー単独首位でスタートした小田孔明は、2バーディ2ボギーという内容で、イーブンパーでフィニッシュし、見事な逃げ切り勝利で、初勝利を決めた。
「片山さんや矢野さんに、『2番と3番ではボギーを打つなよ。すぐに追いつくぞ!』と10回くらい言われたんです。完全にイジメですよね(笑)。でも、それまでドキドキしていたのが、このお陰で、とても落ち着いたんです」と小田は振り返る。
「天にまかせろ」メール
「片山さんからはあと、『日本シリーズで、待ってるからな』と言われて嬉しかったし、中嶋常幸さんからは『勝つも負けるも運次第。天にまかせろ』というメールが来て、とても励まされました。今日は、ハラハラするゴルフで、寿命は2年縮みましたが、シードは2年延びましたね」と小田は語っている。
片山晋呉の賞金王返り咲き!石川遼の最年少1億円突破!!
また、なんといっても今年、ツアー史に残る大活躍を見せたのは、片山晋呉と石川遼だ。片山は日本オープンで通算25勝目を達成し、史上7人目となる永久シードを獲得。さらに、有言実行で三井住友VISA太平洋マスターズを初勝利して、ツアー26勝目をものにした。片山は「これ以上のシーズンをまたやれと言われても、もうできないでしょうね。よくまた返り咲くことができたと思います」と片山は語っている。
あと27万円で賞金1億円突破という中で、本大会に臨んだ石川遼は、3アンダー13位タイでフィニッシュして、268万8000円を加算し、見事、17歳の最年少で年間獲得賞金1億円を突破した。「予選を通過して、失格もケガもなければ可能性はあったので、今はホッとしています」と石川は語る。
他、8アンダー単独2位には久保谷健一。7アンダー3位タイには、鈴木亨、宮瀬博文など4名が並ぶ結果に終わった。