2位に4打差をつけてスタートした丸山大輔は、3つスコアを崩しながらも、4打差をキープして逃げ切り、4年ぶりのツアー2勝目を獲得した。「ピンポジションがもっとも難しいところにあり、スコアを伸ばして終えるつもりでしたが、途中から作戦を変えました」と丸山は振り返る。
「追いかけられている状況を楽しもうと考えた」という丸山大輔
11アンダー単独首位でスタートした丸山大輔は、3日間60台をキープしていたものの、最終日は70台となる74でフィニッシュ。3つスコアを崩したものの、2位に4打差を保っての堂々たる勝利を決めた。
「ハーフを終えてから、とにかくパーで切り抜けていこうという作戦に変えました。でも、10番から12番ホールまでは、あっぷあっぷでしたね。10番ホールでは5mのパーセーブをして、11番、12番ホールも、難しいホールでしたが、何とか切り抜けました。後続選手のスコアも、常に気にしながらプレーしていました。ボードは見ないつもりでしたが、自分の状況を確認して、逆にそれを楽しもうと考えたんです」と丸山大輔。
「ツアーを盛り上げる一員になりたい!」
2005年に初優勝を決めた後、2年間米ツアーに挑戦してきた丸山。日本のツアーに戻って、4年ぶりの優勝となった。
「4年ぶりの優勝は、長かったのか短かったのかよく分かりません。2年間、米ツアーにいて、やはり向こうはタフ過ぎると感じました。昨年、日本に戻ってきたときには、不思議な感覚でしたね。リセットするのに時間がかかりました。今のところ、また米ツアーに挑戦するつもりはないので、まずは日本で優勝争いの中にいたいし、ツアーを盛り上げる一員になりたいと思っています」と丸山大輔は語っている。
他、4アンダー2位タイには、池田勇太、W・リャン、金庚泰。石川遼は上がり2連続バーディで、次につながるフィニッシュを決め、通算2オーバー16位タイに終わった。