7打差をつける通算17アンダー単独首位の独走状態で、最終日をスタートした韓国のアンソンジュ。この最終日は、2つスコアを伸ばすにとどまり、アニカ・ソレンスタムの54ホール最小記録・24アンダーを塗り替えることはできなかったが、見事な完全勝利で、2週連続優勝をものにした。「記録更新は意識していたんですが、昨日のようにはスコアを伸ばせませんでした。2週連続勝利ははじめてですし、まだ実感がわかないです」とアンソンジュは語っている。

「守ろうとしたことがプレッシャーになりました」というアンソンジュ

　通算17アンダー単独首位でスタートしたアンソンジュ。2日目は、最小スコア記録に並ぶ10アンダーを叩き出し、この最終日は、アニカ・ソレンスタムの24アンダーを塗り替える快挙が期待されていたが、4バーディ2ボギーという内容で、通算19アンダーフィニッシュ。記録更新は叶わなかったが、見事な完全勝利で2週連続勝利を決めた。

「接戦だったら、逆にプレッシャーはかからなかったと思います。でも、スコアに差があったので、守ろうとした事がプレッシャーになりました。スタート時はかなり緊張していましたが、金ナリさんと有村さんのショットが良くて、だんだんとほぐれてきました」とアンソンジュは振り返る。

ルーキーイヤーの賞金女王獲得に大きな期待のかかる勝利

　先週の勝利で、獲得賞金は1億円を突破し、2位に約4000万円の差をつけて、賞金ランキング首位を走るアンソンジュ。この2週連続勝利で、ルーキーイヤーの賞金女王獲得という快挙に大きな期待がかかる。

「2位とは差を広げても、賞金ランキングは意識しないようにしています。残りの試合もランキングのことは考えずに、とにかく良いプレーができることだけを考えたいですね。でも、プロとしてランキング1位というのは最高の目標ですね。日本で達成した後のことは、まだ考えていません」とアンソンジュは語っている。

　他、通算12アンダー単独2位には韓国の申ジエ。11アンダー3位タイには馬場ゆかりと有村智恵という結果に終わった。